現代美術家の川俣正が、現在、日本や海外において諸分野で活躍している人々を招いて行う、トークセッション・シリーズ。アーティストのみならず異分野のさまざまなゲストをお呼びして、あらかじめ特にテーマを定めず、そのゲストの“今”に焦点を当てて、トークを展開します。

進行中のプロジェクトや目下の関心事、あるいは現在のアートカルチャーに対するコメントなどなど、その時々のゲストのヴィヴィッドな“現在性”を掘り起こしていきます。時代と切り結び世界を渡り歩く多彩なゲストたちが、今何をしているか、今何を考えているか、今何を求めているかに、川俣が迫ります。

たまたまカフェで隣り合った席で会話が弾む――そんな時間と場所と雰囲気のなかで、緩やかに、ときに核心へと肉迫する対話空間 CafeTalk。

ゲストのアレンジメントは即興的に行われるため、不定期開催になります。また会場も大学に限らず、さまざまなスペースでのセッティングを考えております。2002年2月より始まり、全100回の開催をめざして、目下継続中。


多くの方々の来聴を歓迎いたします。ご興味ございましたら、お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。

「『カフェ・トーク』というタイトルで、これから2年ぐらいかけて約100人の人たちと話ができたらいいと思うんです。時間の許す限り、予算が続く限り、いろんな人を呼びたい。特に日本で最近いろんな国際展があって作家が来ますが、みんな現場に行って打ち合わせをしてすぐ帰ってしまうんですね。なるべくそれに合わせてこういう講演会が作れないかなと思ってるんです。その都度ヴィヴィッドな話ができるでしょう。毎回いろんな人と僕も会い、話をしたいと思っているので、あえてテーマを決めないで、会話の現場性といったものをやってみたいんです。基本的に、クオリティというよりも、会話の量というか、例えば今日の話の中でひとつでもいいセンテンスを見つけられたらいいかと。これから引き続きやっていきたいので、足繁く通っていただけたらと思います」

――――川俣正(2002/02/26、CafeTalk #1より)

企画:川俣正+川俣ゼミ

お問い合わせ:info@cafetalk.net


川俣正(かわまたただし)

アーティスト。1953年、北海道生まれ。

77年の活動開始以来、世界各国でプロジェクトを展開している。既存の建物を大量の木材で囲み込む比較的初期のインスタレーション作品(84年「工事中」など)から、自動販売機の裏に仮設の部屋を設置し人を住まわせてみる近年のプロジェクト(98年「東京プロジェクト」)に至るまで、作品の発想はつねに変化し続けているが、いずれのプロジェクトにおいても、作品の完成じたいにではなく、むしろそこに至るプロセスの中で発生するさまざまな(ディス)コミュニケーション、そしてそのような経験を通じて浮かび上がるそのサイトの固有性といった問題への、作家の一貫した関心をうかがうことができる。

ドクメンタ(87年、92年)、サンパウロ・ビエンナーレ(87年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(97年)などの国際展に出品。日本でのプロジェクトとして、「コールマイン田川」(96年〜)、「松之山プロジェクト」(99年〜)などが現在も継続中。

著書に、『アートレス』(フィルムアート社、2001年)、『Book in Progress デイリーニュース』(INAX出版、2001年)、『セルフ・エデュケーション時代』(共編著、フィルムアート社、2001年)など。

1999-2005年3月まで東京芸術大学美術学部先端芸術表現科・教授。
現在、横浜トリエンナーレ2005総合ディレクター。

川俣正Website:
http://www5a.biglobe.ne.jp/~onthetab/


当サイトはリンクフリーです。
ただ、ご一報いただければ、管理人は喜ぶようです。
バナーも用意してあります。(large / small




当サイト内の写真、画像、個人情報の無断転載を禁じます。
Copyright by CafeTalk. All rights reserved.